Chapter 5

第5章:【番外編】「持ち家」にするための手続き

0円運用のその先へ。AIに頼らず自分でCloudflare Pagesにデプロイする方法と、独自ドメインを取得してサイトを「資産化」する手順。

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5-1. Cloudflare Pages へのデプロイ(手動編)

基本的にはAI(Google Antigravity)に「Cloudflareにデプロイして」と頼めばやってくれますが、仕組みを知っておくと安心です。 ここでは、あなたの手で世界に公開する手順(儀式)を紹介します。

前提:GitHubにコードがあること

まず、あなたのパソコンにあるこの「Writer’s Monolith」のコードを、GitHub(コードの保管庫)にアップロードしておく必要があります。 これもAIに「GitHubにプッシュして」と頼めばOKです。

GitHubを「コードの保管庫」と書きましたが、より正確に言えば「バージョン管理付きの金庫」です。 あなたが過去に書いた記事や設定ファイルが、すべて履歴つきで保存されています。 「3日前のデザインのほうが良かったな」と思ったら、いつでもその時点に巻き戻せます。 物書きにとっての「原稿の履歴管理」——これだけでも、GitHubを使う価値があります。

手順:Cloudflare Pagesでの操作

  1. Cloudflareのダッシュボードにログインします。
  2. 左メニューから 「Workers & Pages」 をクリック。
  3. Create application」 ボタン → 「Pages」 タブ → 「Connect to Git」 をクリック。
  4. あなたのGitHubアカウントと連携し、対象のリポジトリを選択。
  5. Begin setup」 画面で、以下の設定を確認(だいたい自動で入ります)。
    • Project name: 好きな名前(これがURLになります)
    • Production branch: main
    • Framework preset: Astro (これを選択するのが超重要!)
  6. Save and Deploy」 ボタンをドカンと押す。

これだけです。数十秒後には、あなたのサイトが世界中に公開されます。 以降は、あなたがGitHubに記事を追加・修正して保存(プッシュ)するたびに、Cloudflareが勝手に検知して、新しい内容に更新してくれます。魔法ですね。

5-2. 独自ドメインという「表札」をつける

ここからは**有料(年間1,500円くらい〜)**の話になりますが、本気でサイトを育てるなら「独自ドメイン」の取得を強くおすすめします。

独自ドメインとは?

今のままだと、あなたのサイトの住所は https://writer-monolith.pages.dev のような「借り暮らし」の住所です。 これを https://yamada-taro.com のような「あなただけの住所(表札)」に変えるのが独自ドメインです。

なぜ必要なの?

  1. 信頼性が違う: 「自分の看板で商売している」という本気度が伝わります。名刺に .pages.dev と書いてあるのと、独自ドメインが書いてあるのでは、受け取った人の印象がまるで違います。
  2. 資産になる: もし将来Cloudflareから別のサーバーに引っ越しても、この住所(ドメイン)さえ持っていれば、読者を迷子にさせずに済みます。逆に、無料ドメインで運営して引っ越した場合、それまでに積み上げたSEOの評価はすべてリセットされます。
  3. SEOに有利: Googleは「長く運営されているドメイン」を高く評価します。無料ドメインはあくまで「借り物」ですが、独自ドメインなら、積み上げた信用のすべてが(ドメインパワーとして)あなたの財産になります。

ドメイン名の選び方

いざ取得するとなると、「どんな名前にすればいいの?」と悩むかもしれません。 いくつかのポイントをお伝えします。

  • 短くて覚えやすい: yamada-writer.com のように、口頭で伝えやすい名前が理想です。
  • ハイフンは1つまで: my-super-cool-blog-2024.com のようなドメインは覚えにくく、入力ミスも増えます。
  • .com が無難: .net.xyz も使えますが、一般の人が「ドメイン」と聞いて最初に思い浮かべるのは .com です。信頼感が違います。
  • 日本語ドメインは避ける: 山田文筆.com のようなドメインも取得できますが、SNSでシェアされるとURLが文字化けして長大な文字列になることがあります。

Cloudflareでの取得方法(一番楽な方法)

実は、Cloudflareの中だけでドメイン購入も完結します。

  1. Cloudflareの左メニューから 「Domain Registration」 を選ぶ。
  2. 欲しいドメイン(例: yamada-writer.com)を入力して検索。
  3. 購入(Purchase)ボタンを押す。

これだけで、面倒なDNS設定(住所の紐付け)をCloudflareが全自動でやってくれます。 「お名前.com」などで買って設定するより100倍楽なので、技術に詳しくない方こそCloudflareで一元管理するのがおすすめです。

しかもCloudflareのドメインは「原価提供」です。マージンを一切乗せていないため、他のレジストラよりも安く維持できます。

5-3. サイトの更新方法(日々のルーチン)

最後に、日々の更新手順をまとめておきます。 Cloudflare Pagesの画面を開く必要はありません。

  1. 書く: ローカルで src/content/posts/.md ファイルを追加・編集する。
  2. コミットする: git commit -m "新記事追加"
  3. プッシュする: git push

これだけで、Cloudflare Pagesが「お、更新が来たな」と自動検知して、勝手に新しいサイトをビルド・公開してくれます。 まさに「文系ライターのための全自動出版システム」の完成です!

この「書く → 保存 → 公開」の流れが身体に馴染むと、もうWordPressのダッシュボードにログインするのが面倒に感じるようになるはずです。 テキストエディタを開いて、Markdownで文章を書いて、保存する。それだけで世界に届く。 このシンプルさこそが、静的サイトジェネレーターの真骨頂です。

あなたの言葉が、世界に届き続けますように。

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